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鳥羽の歴史文化を次世代につなぐ kadoya hozonkai

活動報告report

第1回かどや塾「鳥羽の浅間さん」

 かどや初のコンサートは、明治17年に建てられた座敷前の築山を借景にした特設舞台で、ジャンルの異なる4組が自慢の音楽を熱演した。
 二胡とギターのラブ&卑弥呼は、「月の砂漠」や「ふるさと」「涙そうそう」等、誰にでもなじみある優しい曲で会場を和ませた。演歌歌手の城エリナさんは、オリジナル曲に加えて「瀬戸の花嫁」等の懐かしい曲で盛り上げた。サンシンを奏でた杉本さんは、情緒豊かに沖縄の雰囲気を醸し出した。アイリシュハープの松尾さんはかわいいお弟子さんとの共演を披露した後、ジャズのスタンダードナンバーも演奏され、アンコールにも応えて、大きな拍手に包まれた。
 残念ながら特別ゲストのトランペッター・中村好江さんは、リハーサルの都合で参加は叶わなかったが、近所の方々や演奏者の知人、熱烈なファンなど50人がかどやを訪れ、舞台座敷正面の座敷だけでなく、庭が見えるさまざまな場所に陣取り、優しい音色に包まれた穏やかなひと時を過ごした。

第1回昼下がりコンサート 名曲にうっとり、懐かしの音色にほっこり

 「第1回かどや昼下がりコンサート」が9月22日に開催され、音楽好きのご近所さんや出演者のファンなど約50名がかどやの座敷に集まった。
 当コンサートは、鳥羽市出身の有馬信雄さん(伊勢市在住)が、伊勢混声合唱団の仲間である濱口素則さん(鳥羽市出身・伊勢市在住)と元音楽教諭の石田田鶴さんに声をかけて実現したもの。有馬さんは、伊勢管弦楽団でバイオリンも弾いており、愛弟子の唐自悟ちゃん(小学4年生)も加わり、クラシックの名曲から、フォークソング、歌謡曲、唱歌など幅広いレパートリーを披露した。
 まず、「海の見える街」(久石譲作曲)を4人で合奏。続いて、有馬さんと自悟ちゃんがバイオリン2重奏でビバルディの「四季」から「冬」第2楽章とパッヘルベルの「カノン」を演奏した。バイオリン歴2年半の自悟ちゃんの一生懸命な演奏ぶりに温かい拍手がおくられた。伊勢市でコーラスの指導もしている石田さんは、キーボードを使って「里の秋」などなじみ深い曲を透きとおるようなきれいなソプラノで弾き語り、観客を魅了した。濱口さんはギターの弾き語りで、NHKテレビで人気沸騰中の「あまちゃん」の挿入歌「潮騒のメモリー」をはじめ自作の「鳥羽の旅」、「神田川」を演奏。伊勢市を中心にHAMAGUCHI-Bandのリーダーとして活躍旬な曲や地元を歌った曲などバラエティに富んだレパートリー

「こんなの出来た!」夏休み竹細工教室でかに作りに挑戦

 小学生を対象にした「夏休み竹細工教室」が8月28日に開催され、鳥羽市と伊勢市から14人が参加し、人生初の竹カニ作りに挑戦した。
 指導に当たった野村史隆(鳥羽市教育委員会・文化財調査委員)は、事前にカニの胴体や目、爪、足などの部位を準備。子供たちはそれらをボンドで組み立てるのだが、足はバランスが悪いと立たないため、曲げる部分をライターの火で温めねばならない。そこは、野村さんが受け持ったが、子供たちは真剣な表情で野村さんの手さばきを見つめていた。子供たちは、上手に曲っがった足と爪を慎重に胴体に取り付けた。カニが完成すると、隣の友達と見せ合ったり、ちょっと誇らしげに付き添いのパパやママに見せていた。
 子供たちは「竹細工は初めてやったんで、楽しかった」「うまいこと出来て、うれしい」などど話し、夏の思い出となる作品を持ちかえった。
     

えんがわコンサート大盛況!

 かどや初のコンサートは、明治17年に建てられた座敷前の築山を借景にした特設舞台で、ジャンルの異なる4組が自慢の音楽を熱演した。
 二胡とギターのラブ&卑弥呼は、「月の砂漠」や「ふるさと」「涙そうそう」等、誰にでもなじみある優しい曲で会場を和ませた。演歌歌手の城エリナさんは、オリジナル曲に加えて「瀬戸の花嫁」等の懐かしい曲で盛り上げた。サンシンを奏でた杉本さんは、情緒豊かに沖縄の雰囲気を醸し出した。アイリシュハープの松尾さんはかわいいお弟子さんとの共演を披露した後、ジャズのスタンダードナンバーも演奏され、アンコールにも応えて、大きな拍手に包まれた。
 残念ながら特別ゲストのトランペッター・中村好江さんは、リハーサルの都合で参加は叶わなかったが、近所の方々や演奏者の知人、熱烈なファンなど50人がかどやを訪れ、舞台座敷正面の座敷だけでなく、庭が見えるさまざまな場所に陣取り、優しい音色に包まれた穏やかなひと時を過ごした。

かどや えんがわコンサート 7月14日(日) 13:00~15:30

 「新宿トラッド ジャズフスティバルin鳥羽」(18時〜@鳥羽市文化会館大ホール)が開催される7月14日、昼間から音楽溢れる鳥羽の雰囲気を盛り上げるため、地元ミュージシャンによるミニコンサートを実施します。
 特別ゲストには、夜のコンサートにも出演する鈴鹿出身の女性トランペッター・中村好江さんをお迎えします。
 入場無料、入退出自由ですので、お気軽にご参加ください。
 内容:演歌=城エリナ(二見)、サンシン=杉本裕(伊勢)、アイリシュハープ=松尾聡子(伊勢)、
   ギターと二胡=ラブ&卑弥呼(鳥羽)、トランペット=中村好江(鈴鹿)
 場所:かどやの座敷前に特設ステージ設置

ふるさとの魅力再発見!岡村廣治写真展開催中

 鳥羽市在住で日本報道写真連盟会員の岡村廣治さんの「我がふるさと徒然なるままに~Part7」と題した写真展が、開催されている。
 岡村さんが写真に興味を持ち始めたのは、2000年秋に鳥羽で開催されたスカイダイビングの大会をデジタルカメラで撮影したのが始まりとのこと。当初は、花や自然、祭の風景等を撮っていたが、伊勢湾に昇る朝日に衝撃を受けたのをきっかけに、朝日や伊勢志摩から望むことのできる富士山に魅せられ、毎朝太陽が昇る1時間前には撮影ポイントで待機しているそうだ。
 今回は、毎日新聞社「2010あなたのニュース写真年間賞」のグランプリを受賞した「汽車ポッポ」
をはじめ、岡村さんの情熱が見る者を圧倒する渾身の作品41展が展示されている。
 プレオープンした6月30日には、神戸からたまたま来館した家族が「鳥羽から富士山が見えるん
ですね!」と、しばし写真の前に立ち尽くしていた。
 作品の撮影場所と日時も明記されており、カメラ好きの方々にはたまらない写真展だ。
 写真展は7月31日まで。お見逃しなく!
 なお、岡村さんは、関西テレビ『よ~いドン!』の「となりの人間国宝さん」で紹介される予定。
放送予定は、7月15日(月)または16日(火)の9:50~11:15の間。ただし、関西地区限定のため、東海地区では残念ながら見ることはできない。

ASEANの学生、日本文化に触れる

 ASEAN(東南アジア諸国連合)10ヶ国の大学生29名が6月27日に来館し、古民家見学や茶道、指文字アート等を通して日本文化を体験した。
 茶道は、裏千家の千草宗石先生の丁寧な説明により、入室前につくばいで柄杓を使って手を洗うことから始まり、茶道独特の細やかな所作に見入り、季節の和菓子と抹茶を楽しんだ。
 慣れない正座に足がしびれて戸惑う学生もいたが、「お茶をいただく時に、隣の人に『お先に』と声をかけるなど、周りへの気配りを欠かさない日本文化を体験できて良かった。帰国したら、友達にも進めたい」と話していた。最後には、希望者がお茶を立てる体験もでき、自分で立てた抹茶を満足そうに飲みほす学生もいた。 一方、グラッフィクデザイナーの遠藤美和さんは、指に墨を付けて文字を書く指文字アートを披露した。さらに、伊勢和紙のはがきに学生の名前をひらがなで書き、そこに「おかげさま」等の文字を添えてプレゼントしたところ、「どういう意味ですか」などと日本文化への旺盛な好奇心で会話が弾んだ。
 今回の訪問は、外務省が推進している青少年交流事業の一環。
総勢360名が30名1グループとなって全国に分散したもので、今回で3度回目となる。なお、夕食は、鳥羽の一般家庭に招かれ、日本の家庭の味も満喫したそうだ。

ちょっとだけ茶道体験

 茶道に興味がないわけではないけれど、ちょっと敷居が高くてと思っている、そんなあなた!
 ポットのお湯とお盆を使って気軽に茶道が楽しめる、とても簡単なお作法を体験してみませんか?
千草石子先生が、裏千家のお作法を分かりやすく紹介してくださいます。
日 時:2013年7月3日(土) 13:00〜15:00
参加費:500円
申込先:鳥羽大庄屋かどや 電話0599−25−8686
お申込みは、お早めに!

赤崎祭に花添える!〜錦町婦人会の皆さん

 「ゆかた祭」と言われて鳥羽に夏を告げる赤崎神社の赤崎祭が6月22日に開催された。
 かどやにとっては、一般公開後初の祭とあって、赤崎神社に参拝される方々にかどやに立ち寄っていただこうと、公開時間を20時まで延長した。その結果、270名を超える方々が入館され、「鳥羽にこんな所があったとは思わんかった」と外観からは想像しがたい奥行きの深さに驚いたり、家族で庭に見入ったり、ゆったりとした時間を楽しんでいただいた。
 各部屋には、その部屋にふさわしい花が飾られていたが、これは錦町夫人会の皆さんの力作である。かどやの一般公開を祝して入館者を花で迎えたいと協力をお願いしたところ、快諾していただき、同町婦人会のメンバー12人が前日から準備してくれたものだ。お花と花器は持参され、池坊の高屋先生の指導のもと、品格と個性あふれる花々が文字通り祭に花を添えてくれた。
 なお、廣野藤右衛門の9代目夫人が花好きで、庭に咲いた花々を常に飾っていたため、かどやではその意思をついで花を絶やさないようにしている。
 発表の場として花を生けてくれる人大歓迎!あなたのお花もかどやに飾ってみませんか?
 

長尾オルガンコンサート

 鳥羽大庄屋かどや(旧廣野家住宅)の内蔵に長年保管されていた長尾ベビーオルガン*のコンサートが下記の要領で開催される。
日   時:2013年6月8日(土) 14:00〜15:30 開場は13:30
場   所:鳥羽商工会議所 3階かもめホール(鳥羽市大明東町1−7)
入 場 料:一般1500円/会員1000円
プログラム:「糸」「涙そうそう」「アメイジング・グレイス」その他

 長尾オルガンは、日本で最初に和製オルガンを市場に発表した松阪の長尾芳蔵氏の工房で作られたオルガンで、廣野家が所有していたベビーオルガンと呼ばれる39鍵のオルガンは明治30年代に作られたものである。1960年代に壊れて内蔵にしまわれていたものを、オルガン収集家で奏者でもある仙台の佐藤泰平氏が199年に長尾オルガンであることを確認。故廣野重子氏(9代目夫人)が市に寄贈し、故清水美小枝氏が市民運動を起こして修復資金を調達し、見事に明治の音色が蘇ったもの。
 今回、廣野家住宅の改修工事完成を記念してコンサートが開催される運びとなった。
 皆さんがよくご存じの曲目も多数演奏されます。ピアノとは異なるオルガンの音色に耳を傾けてみませんか?

阿部夫美子和紙人形展

 鳥羽大庄屋かどや(旧廣野家住宅)では、5月1日からの一般公開を記念して、鳥羽市出身で伊勢市在住の阿部夫美子さんの和紙人形展が開催されている。
 阿部さんは、神話に因んだ神様の人形等で人気を博しており、賓日館(伊勢市二見町)や戸田家(鳥羽市鳥羽一丁目)等にも作品が展示されている。
 今回は、赤崎神社(鳥羽四丁目)が外宮の末社であることから外宮の豊受大御神をはじめとする神様の作品5点や、歌舞伎を題材にした新作「助六と揚巻」「勧進帳」「喜撰(法師)」、様々なお雛様など17点が展示されている。
 神様の展示は5月6日で終了したが、8日からは完成したばかりの「伊勢音頭恋の寝刃」が登場。この作品は、江戸時代に伊勢の古市で実際におこった油屋騒動を題材にしたものである。
 来館者からは「和紙とは思えない」と感嘆の声があがり、神様の人形の前では手を合わせる人もいたほど。神々の気品あふれる風格や、歌舞伎の艶やかさ、雛人形のかわいらしさ等、和紙からは想像しがたい柔らかな風合いが見事に表現されており、来館者を魅了している。



オープニング・セレモニー開催

 鳥羽大庄屋かどやで一般公開に向けてのオープニング・セレモニーが4月30日に、かどやの中庭で開催された。
 小雨降るあいにくの天候にもかかわらず、木田久主一市長をはじめ市会議員や市の関係者、改修に携わった方々、市内の町内会長など約70名が参加した。
 木田市長は「鳥羽に新しい観光スポットが誕生した。観光客や市民が交流できる場となることを期待している」と挨拶。往年は米蔵として使われていた土蔵前でテープカットが行われ、開館を祝った。
 かどやの維持・管理・運用を担当しているかどや保存会の清水久行会長は「かどや保存会を立ち上げて1年が経過したが、公開の日を迎えることができ、うれしく思う。保存会は地元中心のメンバーで頑張っている。江戸時代を感じることのできる建物を鳥羽市の方々だけでなく、県内外の方々にも広く知っていただきたい。そのためらは、建物の保存・維持管理だけでなく、様々なイベントや展示をはじめ地元の人はもちろん観光客の皆さんとも交流のできる場になるよう活用していきたい。鳥羽の真珠のようにキラリと輝く存在に皆さんと一緒に育てていきたい」と話している(2013.4.30)。